はじめに
大きな利益を投資で得る方法として長期投資が良いとよく言われます。今回は長期投資の良書と呼ばれている「スーパーストック発掘法」を参考に、投資方法を整理し、実際に株を探して投資してみようと思います。
「スーパーストック発掘法」の紹介
今回参考にするのは下の本「スーパーストック発掘法」です。この本は筆者のジェシー・スタインの投資経験をまとめたものです。ファンダメンタルとテクニカルの両方から分析を行い、長期保有で株価が何十倍にもなる株の見つけ方について具体的な手法が書かれています。
投資方法の整理
爆伸びする株をスーパストックと呼んでいますが、抑えるべきポイントは
・テクニカルな状態
・ファンダメンタルの質
テクニカルを先に確認し、株を選定します。これはファンダメンタルが良くても上がり切った株だったら意味がないからです。
【テクニカルのポイント】
・週足でチャートを見る
・10週移動平均線に触れながら4~6回高値を更新する
・15ドル以下
→信用取引が承認される閾値付近をねらう(5ドル)。信用取引が可能になった瞬間の資金の流れを狙う
・変動がない状態から株価の立ち上がりがある
→ベースが長いほど立ち上がりが鋭くなる
・30週移動平均線を上に抜ける
・出来高が増える
→通常時の50~500倍に増える
・角度が急な上がり方をする
→上がり始め2ヶ月で45度角(これは自分の設定と合わせる必要がある)
・乱高下しないチャート
・一度急上昇した株ならベースが出来ているか
→急上昇する可能性がある。(3年ほどかかる場合もある)
【ファンダメンタルのポイント】
・利益が4半期毎に少しずつ増加
・利益を持続可能にするために会社がアクションしている
・年間PERが10以下(割安であることを示す)
・売り上げと利益が四半期毎に上昇
・EPSが次年度でプラス
・営業レバレッジと売上総利益がアップ
・決算発表での受注残の増加
・インサイダーの株購入
・ビッグテーマがあるか
これから伸びる株を探してみた
日本の市場で先ほどの内容を当てはめてみようと考える。ビッグテーマであったり、成長が見込める企業ということを考えると、市場はマザーズから探すのがいいでしょう。2020/1/21時点で316社が上場しています。
まず15ドル以下の株を探しますが、日本の相場ではどうなのだろうか?とりあえず、お手軽に投資できる株ということで1500円以下の株をマザーズ からピックアップします。2021/2/5時点のデータで183社あります。
次に長いベースが出来ている銘柄、出来高が直近で数十倍になっている銘柄など高騰前の状態の株を探します。チャートの形から判別すると77銘柄にまで落ちます。

次にPER10以下の銘柄に絞ります。残念ながら先ほど選定した銘柄の中にPER10以下の株はありませんでした。そこでPER15以下まで範囲を広げてみたところヒットする株がありました。

Aimingという会社だそうです。この会社の売り上げと利益を確認します。18年19年と売り上げが若干落ちていますが、利益のマイナスが減っていき黒字転換に向かおうとしています。あくまで予想値なので不安が残りますが悪くない傾向のようです。

Aiming社のHPを確認してみるとEPSも上がっていっているようです。

次にそもそもこの会社のビッグテーマが何かを知りたい。調べてみるとオンラインゲームの企画・プロデュース・運営を行っています。目新しい感じはしませんが、コロナなどによる巣篭もり需要を考えると2020年からしばらくは需要があるでしょう。2021年以降も配信予定のゲームがきちんとあるようです。
結果
Aimingがスーパーストックなのかは未知数ですが、長期投資してみようと思います。株価が上がるのがいつになるかわかりませんが、報告します。